2004年 ジンバブエ野球会 夏の集い報告

藤岡嘉明

 

 ジンバブエツアーに参加して以来、この会合に出席するようになりました。そしていつの間にか常連メンバーのようになってしまいました。

 いつものことながら参加メンバーの多彩なことに驚きます。青年海外協力隊員及びその関係者、2001年のジンバブエ旅行参加者、障害者野球チーム神戸コスモスのメンバー、関西学院に連なる人たち、野球を通して伊藤さんと関わりのある人たち・・・毎回新しい方の参加もあります。ジンバブエナショナルチーム監督の村井さんのご両親も名古屋から参加されました。そして今回はスピーカーが前島先生ということで関西学院関係の方が多く参加されました。

 今回は関西学院の創立者ランバス先生生誕150周年記念事業でジンバブエナショナルチームが招聘され秋には来日が決まっていることもあり、ジンバブエ野球を支援し、交流を続けてきたジンバブエ野球会の誰もが少し晴れやかな気持ちで集ってきたようです。

 

 「人は人と出会って人間となる。」

 「日本人は日本人以外と出会って日本人意識に目覚める。」

 「目の前の人ともかかわりを持たねば相手は石ころと同じ。」

 

 前島先生ははじめにこう話してから、ジンバブエ野球チーム招聘決定までの経緯を話されました。記念事業は創立者ランバスの精神をいかに受け継ぎ、伝えるかということから検討されたということですので、関学とはあまりつながりのなかったジンバブエ野球チームの招聘は決定までに多くの苦労があったことと思います。わがジンバブエ野球会の草の根交流も決定に一役買っていたのではないでしょうか。(もっとも、ランバス先生の宣教活動はアフリカ・コンゴにまで及んでいたとも聞いております)

 次に先生のフィリピンでの活動について話されました。はじめてフィリピン人の家に招かれ食事をしたとき料理の残りを待っている家族の分まで食べてしまったという失敗談から、フィリピン人の暖かで優しい人柄、知らない人や旅人をもてなす風習など現地で生活した人でないと分からないエピソードを交えて話されました。バナナ農園のすぐ隣に住んで鈴生りのバナナを目の前にしながら飢餓で死んでいく人を見て、バナナのフェアトレードを立ち上げた体験談にも触れられました。農業のこと、宗教のこと、平和や地雷のことなど次から次へと話題が展開し楽しく教えられるところの多いお話でした。

 続いて懇談、グループ毎の自己紹介となりましたが、自己紹介のときは既に予定時間をオーバーしており大急ぎで全員の紹介を済ませました。

 11月に来日するジンバブエナショナルチームがすばらしい経験をつむことを願い、メンバーとの再会・交流のときを楽しみにしながら会を閉じました。