<お預かりの会費の目的外使用について>

 

 毎日新聞6月2日朝刊で紹介されていました、川西市のNGO「アジア友好ネットワーク(石丸雄次郎代表世話人)」が、計画している、ネパールのストリートチルドレンの為のケアハウス建設への寄付募集に協力させて頂きたいと、皆様のご了承をお願いするものです。

 100万~150万円の建設費不足分を寄付募集のところ、ジンバブエ野球会から、50万円の寄付を考えています。本来の目的外のことに、50万円ものお金を使うことに、抵抗を感じる方もおられることと思います。私は、皆様と共にアフリカの野球を応援し、野球を通してアフリカの人と繋がり、野球の楽しさを共有しようとこの会を続けています。しかし今はそのために集まったお金を使うことが出来ず、その一方でこのタイミングで、新聞記事で目にしたカトマンズのストリートチルドレンたちの為のケア-ハウスの建設にそのお金が役に立つ事を知り、お預りしているお金の中から約5分の1を協力させていただくことで、役に立たせたいと思いました。(2010年3月完成予定) 今後安定してジンバブエやアフリカに野球で支援できるようになり、資金が必要になりましたら、再び皆様に年会費などでご協力をお願いしたいと思っています。

 私がこう考える理由は次の通りです。私が尊敬するマザーテレサは、世界中から頂いた寄付を、「基金として、その利息で運用する」やりかたをとりませんでした。今有るお金はいつか誰かのためにとっておくのでなく、今必要とする人のためにすべて使ったのだそうです。その奥には、必要なお金は必要な時に必ず神様から与えられるという神への強い信頼があったからだそうです。どうぞご理解の程、お願い致します。

 2004年9月に、関西学院創設者生誕150周年記念事業の一環として、ジンバブエナショナルチームが招待されましたことは、今も私の心に強い感動として焼き付いています。本来全く関連がないように思われる両者ですが、実現したことは、まさに「出会い」そのものでした。創設者ランバス先生が生前アフリカでも宣教活動をされていたことで、記念事業のメインテーマが「アフリカ」になったことから、ジンバブエの若者が招かれ、関学と青山学院で野球を通した交流を経験することが出来たのでした。

 このときに私が感慨深く思ったのは、あの時、我々は歴史の中で確かに出会ったということでした。ジンバブエで92年から12年間野球を育ててきた村井洋介氏ら日本人の働き、ジンバブエ野球が継続発展していたこと、95年から伊藤らがジンバブエに野球場を作ろうとし、98年に完成後も応援を続けたこと、伊藤らが関西学院で野球と関わってきたこと、04年が関西学院の創設者生誕150周年にあたり記念事業のテーマがランバス先生が生前活動を伸ばしていた「アフリカ」であったこと、青山学院が創設130周年であったこと、それらのすべてが「歴史の中のここに出会い」、来日が実現したことに、感動しました。

 今、私たちは充分な活動を見つけることが出来ないでいますが、歴史の流れの中で、必要な時がくれば必要なことをします。皆さんにまたご協力をお願いすることになるはずです。ゆったり構えていたいと思います。