シェパードからのメッセージ(2008年9月29日、離日前)

 シェパード・シバンダ

 

まず伊藤さん、伊藤さんご一家、正岡家、それからジンバブエ野球会の皆様に心から感謝申し上げます。皆様のご支援がなければ、私は日本に来ることもありませんでした。本当にありがとうございました。

arigato gozaimasu

福井へ移ったとき、私の心には「レギュラーになるぞ!」という決意がありました。一生懸命練習すればぜったい実現できる、と思っていました。が、春のキャンプ終了直前、手首を傷めてしまいました。プレーできず、オープン戦に出場することができませんでした。治るまでに時間がかかったらどうしよう、と少し心配でした。シーズンが始まっても数試合は出場できませんでした。その後ケガは徐々に良くなり、試合に出場できるようになりました。

出場する限りは、私の目標であるチームの勝利に貢献したいと頑張りました。毎試合出場できるようになったときは、本当に幸せでした。来日以来、自分の技量がどれほど上がったのかを知りたいと思いました。毎試合良いバッティングをして得点する、良い結果を出さなければというプレッシャーは、かなりのものでしたが、それは私にとってワクワクする経験でした。

毎試合出場することは身体にはとてもきつく、時々、疲れて身体がうまく動かないときもありました。しかし、こんな疲労もとても嬉しく、野球選手として更なるステップアップができるのでは、とも感じていました。レギュラーとしてゲームでプレーすることは私にとって素晴らしい経験だと思っていました。私は試合を楽しみ、名前を呼ばれバッターボックスに入る毎に感じていたことを忘れることはありません。それは最高の感覚でした。

試合前にする準備は、デイゲームかナイトゲームかによって違いました。デイゲームの日は、試合の前夜素振りだけを自分でしまし

た。朝早く球場へ向かい、ほとんどの練習を球場でしました。ナイトゲームの日は、前夜素振りをし、当日の朝、朝食後もう一度素振り、そのあとストレッチをし、試合に備えました。球場に到着してからはランニングをするだけでした。

神様の思し召しで、私はもうすぐ父親になります。とても嬉しく思っています。思ってもいなかった知らせを受け、最初は信じられませんでしたが、今は一日も早く我が娘をこの腕に抱きたいと、わくわくしてその日を待っています。彼女にとって最高の父親になろう、出来る限りいっぱいの愛情を注ごうと決意しています。容易なことではないと思いますが、精一杯頑張ります。

   THANK YOU VERY MUCH

AND MAY GOD BLESS YOU ALL 

最後になりましたが、皆様本当にありがとうございました。神の恵みがありますように。