ジンバブエ・ナショナルチーム交流試合、歓迎懇親会に参加して

岡田子路

 

 心地よい陽射しの中、11月7日ジンバブエ・ナショナルチーム交流試合(3rd game対オール関西学院)と歓迎懇親会が関西学院大学で開催されました。

 2003年春にマンディショナ監督、スチワート・ジョン両選手が来日した際、私が当時所属していた、全播磨硬式球団(社会人クラブ)の練習でご一緒させていただいて以来、こんなに早くに、ナショナルチームが来日するとは想像もできず、感激の思いで観戦させていただきました。

 試合は、シェパード選手の豪快な(エンジェルス・ゲレロ選手を彷彿させる)ホームランが飛び出したことが印象的でしたが、ナショナルチームの全選手が塁間を全力疾走する姿(関西学院の現役選手が感心していました)や真向なプレイを随所に見ることができ、私自身、忘れかけていたことを思い出させていただいた心境でした。全播磨が創設当時、伊藤さん(当時、総監督)はじめチームが一丸となって、企業チームに立ち向かっていた姿を重ねて観ておりました。

 交流会では、"BASEBALL"をキーワードに国鏡を越えての交流が図られ、これまでジンバブエ野球を根底から支援されてこられた、伊藤さん、村井さん、それにチームスタッフの真似の出来ない情熱とご苦労を知り、はるかかなたのジンバブエの青年たちがわれと同様の野球小僧であったこと、それに何よりも、夫の"夢"に献身的に支えられている伊藤さんの奥様が偉大なことを深く感じることができ、とても有意義な一時を過ごさせていただきました。

 日本の社会は何とも息苦しく、閉塞感が漂っていますが、我々よりもはるかに過酷な環境の中に身を置いているジンバブエの青年たちの真摯な姿は、何よりも励まされるものであり、今後もジンバブエとの有益な交流が深まることと、"BASEBALL"が世界に発展することを祈念してやみません。野球会を通して、皆さんと共に「ゆったり気長に」見守りたいと思います。

 

 追伸、私事で恐縮ですが、野球会を通じ、甲子園大会等の審判員としてご活躍されている藤野さんとのご縁を頂き、審判員を志すこととなりました。これまでBASEBALLを個人の技術やチームの勝敗等の表面的なことに目を奪われてきましたが、審判員としてBASEBALLの本質的な魅力や醍醐味が味わえることと、大好きな野球との関係が保てる最善の道と期待しております。野球会及びお取り計らい頂きました藤野さんに、この場をおかりしてお礼を申し上げます。