ジンバブエナショナルチーム感想文

関西学院大学体育会硬式野球部2回生

副務 松岡佑弥

 

 ジンバブエ・ナショナルチームと共に過ごした数日間は、私にとって大変有意義なものとなりました。彼らのひたむきに野球に取り組む姿。野球を心から愛し、楽しむということ。野球のみならず、様々なことを積極的に吸収しようとする探究心。何事にも謙虚で感謝の気持ちを忘れない姿勢。初めて来る国で初めて会う人に対しても、明るく笑顔で話ができるおおらかさ。彼らのその姿は、私の戸惑いを吹き飛ばし、私の中で忘れかけていた野球に対する純粋な気持ちを再確認させられるものだったと思います。スコアラーとしてジンバブエ・ナショナルチームの一員となり、三試合を共に戦えたことに心から感謝致します。国は違っても、たとえ言葉が分からなくとも、野球というスポーツを通して心が通じ合うことを感覚的に感じることができました。彼らとの出会いがなければ、このようなことを感じることも、また遠くアフリカの地で野球を志す仲間を持つこともできませんでした。

 また、伊藤さん、村井さん始めジンバブエ野球会の皆様の熱意に心打たれました。私が中学生の時に「ジンバブエの野球チームに野球道具を送ろう」という企画があったことを覚えています。それよりも前からジンバブエ野球会の皆様の挑戦は始まっており、ジンバブエ野球会の皆様の熱意が野球の全くなかったところに野球チームを作り、野球場を造り、日本に遠征に来るに至ったことを考えると、今回の遠征が多くの方々の思いと支えの結晶であることを深く考えさせられました。夢を持ち続け、そのために力を注ぎ続けること、そしてその夢が現実になった時の喜びを伊藤さんの涙を通して私も感じることができました。今回のこの遠征に携われたことを大変嬉しく思っております。また彼らと出会える日を楽しみにしております。

 最後になりますが、ジンバブエ・ナショナルチームがいつの日かアフリカ代表としてオリンピックの舞台に立つ日を思いながら、彼らの、そしてジンバブエ野球会のこれからの益々の御活躍をお祈りしております。

 このような機会をお与え下さり、誠に有難うございました。