ジンバブエリポート

                   アフリカ野球・ソフトボール協会 広報渉外顧問 村井洋介

 

 ジンバブエ・ナショナルチーム(野球)は、今年9月に南アフリカのヨハネスバーグで行なわれる「オールアフリカゲーム」の南部アフリカ予選を無事通過しました。開催国の南アフリカを除くと、ジンバブエ、レソト、ザンビア、ナミビア、ボツワナ、の5カ国が南部アフリカ予選を戦う予定でしたが、ナミビアとボツワナが予選に参加せず、ジンバブエ、レソト、ザンビアの3カ国で本大会出場の2席を争いジンバブエ(1位)、ザンビア(2位)が出場を決めました。予選前のナショナルチームのキャンプはジンバブエ・ナショナルベースボールスタジアムことハラレ・ドリームパークにて行なわれ、その陰に青年海外協力隊野球コーチ達の協力があったことをお知らせいたします。

 今回の「オールアフリカゲーム」では、野球が正式種目となっています.本大会では、各ゾーン(北アフリカ、西アフリカ、東アフリカ、中央アフリカ、南部アフリカ)からの代表8カ国でメダル争いをする予定です。現在までに出場が決まっているのは、南アフリカ(南部)、ジンバブエ(南部)、ザンビア(南部)、ナイジェリア(西)、ガーナ(西)の5カ国で、東からはケニアもしくはウガンダ、中央からはカメルーン、北からはアルジェリアが予想されます。いずれにしましても、この大会はアフリカの野球にとって歴史的な事となることは間違いありません。これを機に、これから益々各国の交流試合が盛んになることが予想され、そうなりますとアフリカ一の野球場である「ハラレ・ドリームパーク」でのアフリカ大陸内の国際試合が行なわれることも満更夢ではないと思われます。その将来のためにも、子供達のためにも、アフリカ野球のためにも、末長くこの野球場を維持していく必要があり、今後は現地による野球場運営の体制作りを強化していく事が重要と考えております。それに向けての努力をしてまいりますが、如何んせんまだまだ資金面でも援助が必要なことは確かです。しかしながら、いっまでも援助に頼るという体質を無くしていかなければ、常に同じことの繰り返しとなってしまい、それが発展と普及の妨げとなることも考えられます。時間はかかると思いますが、その方向性を持つべく我々も努力をして行くつもりですので、どうかこれからもご指導、ご鞭撻、ご援助、宜しくお願い申し上げます。

 

 元青年海外協力隊(ジンバブエ)野球コーチで、現在、青年海外協力隊(ガーナ)短期緊急派遣・プログラムオフィサーの堤尚彦君より手紙が届きました。彼は現在ガーナにて野球の普及と発展のための準備を進めています。先般5月、私も二度目のガーナナショナルチームの投手指導に出掛けた際、堤君と会ってきました。酷暑のガーナで、ジンバブエ時代と変わらぬ情熱で、ジンバブエで得た経験を生かし、頑張っている姿に頭が下がりました。ジンバブエで苦労と喜びと感動を共にした同胞堤君にジンバブエの風をほんの少しだけでもガーナに送って頂けたらと思います。紙面をお借りしてお願い申し上げます。