ジンバブエ再訪2010

青年海外協力隊 平成6年度3次隊 体育

織田美夜子

 

 『ジンバブエ野球会』会員の皆さん、お久しぶりの方も初めての方もいらっしゃるかと思いますが、大変ご無沙汰しております。

 東京から新潟に戻ってから、早3年。お世話になった方をいつかジンバブエへお連れしたいという思いと、長年温めていた「里帰りしたい!」という思いが相重なって、昨年9月22日~28日、知人・友人らとともにジンバブエ再訪のチャンスを作りました。

 ハラレに2泊、ビクトリアフォールズに2泊の短い間で気づいたことは、とにかく物価が上がったということです。たとえば、Chicken  InnやPizza  Innのファーストフーズの平均値段はUS$3~6、ミネラルウォーターやFanta、CokeはボトルでUS$2など、日本と変らないと感じました。

 また、ジンバブエの主食料理サザ・ネ・ニャマについては、Avondaleショッピングセンター界隈で食べたものは、US$10~15でした。

 実際、空港だけでなく、街中では一般的に米ドルが流通しており、タクシー運賃、フリーマーケットやスーパーマーケットでの買い物にしても、レストラン等での飲食にしても、すべて米ドル払いで驚きました。唯一ジンバブエ・ドルの小銭を手にしたのは、スーパーマーケットでの釣銭だけでした。

 私が尋ねたタクシー運転手の話では、現地通貨が米ドルに変わった2010年1月から物価はさらに上昇しているものの、経済は安定してきているとのこと。ただ2011年後半にずれ込む予定の大統領選前後にはどうなっていることやら・・・と不安げなことを言っていました。

 別のタクシー運転手からは、ここ1~2年で交通量が増えているそうで、ハラレの街は排気ガスでだいぶ汚染されてきていると、耳にしました。実際、街中での移動の際、ポンコツ車はすっかり見かけなくなり、自転車はマウンテンバイクに乗っている人が多数で、一瞬、都市部に集まる人びとの生活は向上してきているのか?と疑ってしまうほどでした。実際そうではないのですが、ジンバブエでも時代の流れの中に人びとは生活しているのだということにハッとさせられました。

 また、ハラレ滞在中、JICA現地事務所に訪れる機会を得、現所長の川喜田ご夫妻にお会いすることができました。お二人ともケニアOB・OGであり、着任前はアジア・アフリカ各国のJICA事務所にいらした経験豊富な方々でいらっしゃると知りました。2011年1月より    ジンバブエに隊員派遣再開となりましたが、今後派遣隊員を30人規模に増やしていきたいと語ってくれました。以前より治安も経済も確実に改善してきているので、ジンバブエOB・OGだけでなく、ジンバブエに関わっている方々にもぜひとも訪れてほしいと仰っていました。

 私にとっては8年ぶりの再訪でしたが、同行した女性3人はみな初めてのアフリカであり、初めてのジンバブエでした。帰国してから、みな声を揃えて言ってくれました。『ジンバブエは想像以上に本当に良いところ。ジンバブエが大好きになった。いつかまた訪れたい国だよ!』と。ジンバブエ人の温厚な国民性に気づいてくれたことに私は安堵させられました。

 今回は駆け足旅行のため、治安状況や都市部と地方部の暮らしの違いなど国内情勢について多くは語れず申し訳なく思っております。それでも、現地の様子を少しでも共有できたら幸いです。

 ちなみに、私たちが航空券を手配した会社は以下のとおりです。ぜひ参考にされてみてください。

㈱どんぐりツアー(南アフリカ航空専門店)http://www.rkk-donguri.com/air-africa-SA.html

㈱エア・システム(エア・ジンバブエ日本地区総代理店)http://www.airsystem.jp/