<マンディ・ムタサ氏から>受信 2013.12.17

 

○関西学院大学と伊藤さん ― 教訓

伊藤さんと関西学院大学野球部の神宮大会出場は、ZBA(ジンバブエ野球協会)と私にとって大きな喜びです。結果は残念でしたが、大会出場という事実は、選手のみならず大学にとっても素晴らしい出来事です。お店をたたまれた後、大学野球部の専任コーチに就任し伊藤さんがあげられたこの成果によって、集中力、決断、勇気、熱意等々、私たちはとても大きな示唆を得ました。

○ジンバブエ野球会から10月に送金いただいた援助に関する報告

10月にマンディ氏から$1 512.00の支援の要請がありました。

(正岡さん⇒伊藤:夏にお金をお預かりして直接届け、先日も送金したばかりなのに又支援要請?‥と思ったのですが、実際にジンバブエのガソリン価格を見た者として、また活動に加速がかかった状況を想像し、送料込みで16万円をジンバブエ会から補助していただけたらと思います。もちろんマンディには「ジンバブエ会は“打ち出の小づち”ではない!」と釘を刺した上での話ですが。遠くアフリカでどんどん輪が広がっているのは嬉しい限りです。)

(2013.10. 9伊藤から正岡さんに了解した旨を、返信。)

 

 

C at H No.1

2列

 

9月27,28日のジンバブエ全国高校野球大会直前、

 

大会関係者達はラジオ・TVに出演し、野球を紹介

しました。大会を成功させる資金集めのために、各

学校は様々な活動をし、結果、ZBAは、情報大臣兼チ

ノイ知事のW.Shamu氏、地元有力者のF Chidarikire

氏とつながりました。チェグツ・マショナランド西

(農村地域)選出の国会議員である2人は、野球を

地域に取り入れたいと熱望している地元代表者達と

私(マンディ)を引き合わせ、近い将来その地域で

野球の試合を開催する場合はZBAを支援すると約束してくれました。スポーツにHIVやAIDSを組み合せることが彼らのねらいです。チェグツとチノイには、各々4つのセンターがあり、それぞれ金、プラチナ、クロム鉱山が地区内や近辺にあります。都市部や農村に比べHIVとAIDSの罹患率が高い地域です。労働者たちの多くが感染者であり、未感染の若者たちに前向きなメッセージを伝えることが急務です。ただ、これらの新しい地域の人々は、ボールとグローブの価値を理解できないかもしれないので、先日正岡さん達に直接届けて頂いた野球道具をここへは配布しません。以下の通り、合計1,512ドルの支援をお願いします。

                                         

Request

Quantity

Centres

Areas

Unit price

Total price

Bats

4

8

2

8.00

512.00

Balls

6

8

2

5.00

480.00

Bases

5

8

2

1.5

120.00

Coaches

5

2

2

20

400.00

TOTAL

 

 

 

 

$1 512.00

 

ここでの野球活動の開始は3度延期されましたが、12月1日が国際AIDSデイということもあり、11月26日と28日の午後、2地域での立ち上げがなされました。チェグツ地域はSelousカントリークラブで、輸送関係はMakwiroプラチナ会社が担当してくれました。Rafingoraスタジアムでは、農家がトラック3台を出し、参加者を運んでくれました。 ZBAがデモ試合を行い、130人の参加者(U12;40人、U16;44人、女性20人、男性26人)を指導、野球を楽しみました。そして地方AIDS協会が「前向きな生き方」の講義を行い、スポーツを通していつも地域の模範となり、節度ある生き方を目指そう、と熱心に伝えました。この地域出身のコーチ達4人が中心となり、チェグツ出身のU12ナショナルチーム監督、Nyampando Mavhutoが総監督をしました。

試合を観戦した地域の幹部たちは、野球を通して積極的な生き方が学べると感動していました。ジンバブエ野球会のおかげで、2地域×4センターにスターターキットを配布できました。

○朝日新聞記者 柴田真宏氏 (岡田千あき先生の紹介)

11月19日~26日、朝日新聞、柴田記者がブラジルから来訪。まずチトゥンギザのLadies HIV+ soccerの選手たちを訪問、次に元鉱山学校のチノイのアラスカ高校、マシンゴの教会が設立した寄宿学校、そしてハミルトン高校を訪れました。多くの交流をし、野球関係ではシニアコーチのジョン・マジロー、アシスタントコーチのシェパード・シバンダと会談しました。柴田氏のスポーツジャーナリストとしての経験談から、我々は、喜んで人々を外へ誘い出すこと、成果をあげるには忍耐強さが肝心と学びました。とりわけ彼は、長期計画の必要性と、小さなことでも順風には感謝せよ、と強調しました。

○12月4日~15日 南アフリカ、ダーバンでのMLBキャンプ

U19の選手10人を選考し、南アでのMLBキャンプに推薦しましたが、一人も招聘されませんでした。今年の選手たちは2011年より優秀であるとの自信があったので、残念でした。来年は招待を受けられるよう期待しています。

○用具

12月はじめ、日本からの5箱(8月22日発送分)を無関税で受け取りました。ありがとうございました。ドリームカップの賞品や上級コーチへのプレゼントとして使わせていただきます。白いユニフォームパンツはシニアチームで活用します。

また、約6メートル長の野球道具コンテナが8週間後にアメリカ・テキサスから届く予定です。ブラッチャーコーチが代表を務めるjet野球により集められたものです。大きなコンテナは、配布基地となるマシンゴのムテンディ高校へ直接配送されることになっています。寄付の運搬費用でなんとかベイトブリッジまで着きました。後はマシンゴへの到着を待つばかりです。最終目的地までの運送費の寄付集めはまだまだ続きます。

○施設

ドリーム・パークに関する進展は今年もありませんでした。裁定に影響する証拠や証言が無く、ハラレ市が聴聞会を開かなかったのです。さらにこの件を担当する上級官吏の2人が2012年と2013年に相次いで亡くなりました。

ハミルトン高校のワシントン先生が語っていた「夢」実現。ブラワヨのハミルトン高校が野球場2面と長期的改良にも対応可能な広大な敷地を提供してくれることになり、政府からの確認も得ました。今年はシニアチームの試合、練習すべてをここで実施しました。ハミルトン高校には大変感謝しています。野球学校を立ち上げるためシオン教会立のムテンディ高校もZBAと提携しました。(2日間かけて粘り強くマンディは交渉したようで、上々の結果にとても喜んでいます。)

○2013 ドリームカップ

12月20日~22日開催、150人~180人位の選手と南ア在住ZBAメンバー1人が参加予定です。U23男性、女性シニア、男性シニアの区分です。レソト、ザンビア、南アにも声を掛けましたが、残念ながら不参加でした。個人への賞品はすべてジンバブエ野球会からの寄付です。ブラッチャーコーチとビアンカ(マンディ夫人)が$900のトロフィーを寄贈してくれました。食事代として$100の寄付もありましたが、まだ宿泊費等に$1220不足しています。

○その他

ZBA選挙が12月21日にあり、今後4年間の計画が採択されます。アフリカ野球・ソフトボール協会は、2014年4月17日~20日ハミルトン高校に於いてオールアフリカ招待選手競技会(男子野球)をZBAが開催することを認めてくれました。9カ国が参加予定で、ジンバブエ独立記念日と同時期の開催となります。