マンディ氏からのメール(2009年1月23日)

 

皆様へ

(母のために)お祈り頂き、また暖かいご支援を頂きまして心から感謝申し上げます。停電のせいで、(20日に予定されていた)母の手術は結局21日に実施され、成功しました。状態もよく、22日には話も出来るようになりました。医者の話では、まもなく視力も回復するであろうとのことです。それを待って私はハラレに帰るつもりです。

今回日本で準備いただいた予定に沿って行動できなくなりまして、本当に申し訳ありません。私自身も大変残念に思っております。携帯電話を用いて今、インターネットをし(このメールを書い?)ています。夜間だけは受信状態が良いようです。ご提示いただいた今回の計画に関してですが、もし2,3週間の延期が可能でしたら、ぜひとも私にコーチングの勉強をさせていただきたいと今も強く希望しています。それが実現しましたら、本当に素晴しいことです。日本人のコーチ(青年海外協力隊員?)がジンバブエを離れてから国内では良いコーチが見つからず、村井さんも南アへ移転されました。将来ジンバブエにお帰りになり、上級チームの指導をして下さることもないと認識しています。以前、村井さんと一緒に仕事ができ、野球の楽しさや試合の醍醐味を教えていただいたこと、自分は幸運だと思います。

今度は自分がその役割を担う時です。なるべく多くのコーチを養成し、国中に野球を広めていきたいです。現在は私一人で、あちこち駆けずり回っておりますが、私も年をとっていきますし、家庭の都合などで、近いうちに動けなくなるときがくるでしょう。でも、(自分で動けなくても)良いコーチ集団を管理することができれば、その(野球を広める)活動は難しくありません。ジンバブエから野球やソフトボールが消えることは考えられません。

数年前に我が国は最悪の状況に陥りました。私が生きている間に、このようなことは二度と起こって欲しくありません。国は貧しく、経済状況や多くの国民の生活も悲惨です。しかし、そのような過酷な状況下でも少年少女達が、笑い声を上げながら、ボールを投げたり、フライボールを追いかけたりする様子を想像してください、背中がぞくぞくするくらい素晴しい光景ではないでしょうか!家に帰っても、両親が居ない、食べ物もない子供達だと知っているからこそ、この時間を共有することは私にとって大きな喜びなのです。

野球は生きかたです。私にとって、人生そのものです。ですから、やる限りは正しい方法で進めたい。試合には勝ちたいと思います。今年8月9-16日、私は16歳以下の女子チームをチェコで開催される国際大会へ連れて行きます。コーチ達がうまくチームを導いてくれることを望んでいます。男女ソフトボールに関しては、ハラレで行われる6カ国のゾーン6(南部アフリカ地区)大会を主催する予定です。その大会で、我がチームは、男子優勝、女子3位を目指しています。12月には南アで試合があります。2011年ザンビアで開催されるオールアフリカゲームで優勝することが、私の最終目標です。

最後に、野球用具が不足しています。ご支援のほど、どうかよろしくお願い致します。

 マンディ