<マンディ氏からのメールより>

 

<2012.2.>

「冬の集い」がどんなだったか、とても知りたいです。岡田さんからのメールでは、たくさんの参加者があり、会の前、彼女が緊張気味だったと聞きました。

シニアボランティアを一人、充当するための方法をまだ模索中です。なかなか進みませんが。

1月半ば以来、ハラレでは腸チフスが蔓延しており、野球を通して、教育関係者に“注意喚起キャンペーン”を始めました。特に、子ども・母親に。

私が日本で、そして野球を通して学んだ、「共同体としての発展と責任」という考え方をここジンバブエで教えたいです。この度、タファラ(マンディ氏の住む町名)・コミュニティ推進協会と名付けたグループを立ち上げました。伊藤さん、昨年日本で経験した出来事を覚えていますか。伊藤さんの後を自転車で移動中、私が遅れて踏み切りの遮断機が下りてしまい、線路の中に取り残された時、伊藤さんが遮断機を持ち上げて通してくれたのですが、手を離しても遮断機が下まで降りなくなりました。そのままでは危険と、伊藤さんはそのことをすぐ横の駅まで行って駅員さんに報告し、直して貰っていました。私の行動指針(信条)は、そこから生まれています。

雨が続いているので、野球はあまりできません。ぬかるんだグランドや生い茂った雑草は大変です。それでも、何人かのコーチが、3月のSABUジュニア大会(南アフリカ地域トーナメント)に行きたいと申込みを始めています。皆さんお変わりないですか?

 

<2012.3.>

(江頭氏の訪問)

2月24日から3月4日にかけて、江頭氏がジンバブエを訪れました。HIV&AIDS(以下H&A)予防広報活動の一環として、ジンバブエの野球普及活動をいかに支援できるか、を見極めることが彼の目的でした。

彼の提案は次の通りです。野球を通してH&Aに関する広報及び活動を支援する。その際、江頭氏は必要な物的、技術面での援助をする。ジンバブエ野球協会(ZBA)はその活動に関して頻繁に報告し、他の可能性のある援助者(団体)を報告する、というのが条件であった。

江頭氏はジンバブエ野球会(ZY会)に敬意を表し、ZY会と並行してジンバブエ人による活動を支援する行動を起こすつもりであると話した。ZY会は博愛(人道)主義的あるいは社会的な支援であるのに対し、江頭氏の方は法人組織(会社?)からの支援を得ることを目指しているので、別建てにする。

(ジンバブエ滞在中)江頭氏は(日本人ボランティア;JICA?)技術指導者とZBAとの活動、と野球用具に興味を示した。さらに、帰国後、出資者全員と会合を開いた後進めて行くと話していた。

江頭氏にマシンゴでシニアチームのトレーニングキャンプを見てもらおうと思ったが、3日間で、参加したのは35人中7名であった。旅費が工面できなかったため。シニアチームは4月27日から5月4日ヨハネスブルクで開催のSABU招待大会にむけ始動しなければならなかったのだが。

2日間私たちはグエルに行き、江頭氏は、教員へのコーチングクリニックを見学し、その後ハラレで高校生(男女)のためのクリニックを見た。

3月2日、我々はハラレのJICA事務所に川喜田氏を訪ね、日本から野球のシニア指導者が派遣される可能性について話を聴いた。

3月4日、江頭氏はジンバブエを発つ日にもかかわらず、朝、地域の教会でゴスペルを聞き、教会で実施しているH&A撲滅運動を見た。

 

(財政援助)

$3,980の支援をお願いしたい。

今月ZBAでは、コーチグループを立ち上げます。

 昨年、私は、国内でたくさんのコーチングクリニックを実施し、多くの地域、人々の、野球の試合をしたいと思う気持ちが確実に高まってきているのを目にしました。しかしながら、私一人の力ではできません。それで、コーチを育てるコーチングスクールを作る時期だと思いました。

  この学校では、3月19日から4月2日まで2週間、指導者養成短期講習をまず考えています。

13日目に行う試験の成績により、地域のコーチの派遣先を決め、彼らはそれぞれの地域へ出向き住みます。

初日に政府の職員に講義をしてもらい、12日目には、大学でH&Aについて教えているJICA隊員を招待するつもりです。

11日目に審判とスコア記録を指導するため南アから私の友人を招きます。

私のわずかな収入から4月、5月中のコーチ滞在費と食費をまかなう計画を作りました。1か月当たり$2,500になります。学期は4月5日に終了し、5月8日に始まります。その休暇中、コーチ達は、(将来)地区コーチになりうる者を識別することができるクラブを設立するために特別休暇クリニックを開く予定です。

3月7日(水)にあった校長の会合で、学校は、州のコーチが各学校で開く教師向けクリニックや、また、使用するジンバブエ製バット、ボールおよび修了証明書製作のために$30寄付(正岡;各校か参加校全体か不明)しましょうと言ってくれました。2011年はZY会からの援助がすべてだったことを考えると、これは大きな進歩です。

州のコーチが6月以降収入を得られる立場になるというのが私の希望です。そうなれば私たちは雇用を生み出したことになるでしょう。また8月に、コーチ達が全国トレーニング及びレベルⅡ資格を得るために戻る(職場を離れる)ことができることを願っています。

. レベルⅠの審判コースは、4月18〜22日まで1週間計画しています。

州のコーチは、指導しながら常に彼ら自身のプレイ能力を高めてほしい、と私が望む上級のナショナル・チームのメンバーです。

ジンバブエ・ナショナル・ジュニアチームは、南アフリカ地域トーナメントに招待されましたが、よいチームがなく参加しない予定です。

ご検討お願いします。

 

(伊藤:マンディ氏の熱意には敬服しますが、財政に関する壁のため、今までは必ずしも実現していないのが実情でした)

 

<2012.6>

★「2004年ナショナルチーム来日時のメンバーは今どうしていますか?」の問いに対して

2004年ナショナルチーム来日時メンバーで、現在ジンバブエにいるのは、6人です。(ジョン・マジロ、ウィリアム・シトレ、スチワート・マピカ、アラン・マジマ、ムラングリ・ムグティ、シェパード・シバンダ)

ジョン、アラン、ムラングリは4回に1回の割合で、シニアチームの練習に来ています。

スチワートは、参加したいと言い続けていますが、これまで参加なし。

ウィリアムは上級コーチの一員です。仕事がある中、いつも時間を作って指導や、野球をしています。ピッチャーの指導が得意で、子どもたちとの活動にも熱心です。

シェパードは、余裕ができれば活動に参加するだろう、と(たとえば正岡さんから;笑)言われています。

他のメンバー(ジョージ、エマニエル、ネルソン、モーガン、トラスト、ティネイ、クリフ、ラブジョイ、ムディワ、フロイド、ミルトン)は、南アで仕事をしており、そのうち何人かが、たまに南アのクラブチームで野球をしています。

私が1998年にナショナルチームの指導を始めてから、78人以上の元ナショナルチームメンバーが南アで働いていますが、ジンバブエに戻り、我々の活動を手伝ってくれる者は一人もいません。

思うに、この状況は、野球の競技レベルからするとよくありませんが、元選手達とその家族の生活を向上させ安定させたという点において、野球が社会的・経済的に有効に働いたということです。

南アに行った選手たちの9割のパスポート取得費用は、ジンバブエ野球協会やジンバブエ野球会の協力で支払われました。選手たちの生活水準を確保するのに極めて重要な役割を野球が果たしたのです。

★ボール、バット、グラブなど、基本となる野球用具が不足しています。

とにかく使用できる用具がほしい。どんな用具でも、ジンバブエの用具や手製ボールよりははるかに良いと確信している。

国中からあがる野球に関する要求(指導要請、道具類‥‥?)がとても多すぎて、(用具の種類に関して)選り好みする状況ではありませんし、送って頂けるなら嬉しいかぎりです。

  

★(マンディ氏自身、きつい腰痛に悩まされていて、)南アで治療をうける予定にしていましたが、兄弟の病気のことがあり、自分のことは延期しました。

★直近の計画としては、州のコーディネーターを支援する審判とスコアラーを早急に育成することと、全国大会に向けチームを選抜する学校向けプログラムを作らなければなりません。 みなさまにどうぞよろしく。