事務局だより

伊藤益朗

●4月25日、突然、ジンバブエ野球協会新会長のモリス・バンダ氏が来日されました。

『「騙されててもエエねん。それで生活できてれば。モーリスの2年間奪ったんやから…」と話をし、その後も夫婦であげるつもりで送金しました。』とある堤氏の文章にハッと忘れていたものを思い出させて頂きました。モリス氏と堤氏をはじめ歴代野球隊員の皆さんとの間の温かい絆に乾杯ですね。また、この機会を生かしてモリス氏と今後の協力関係について意見交換を致しました。

 

●前会長のマンディ氏はあれ以来、音信不通です。現在、ジンバブエにはジンバブエ野球協会の新会長モリス・バンダ氏の他、ハラレ野球協会やそこに派遣されている田澤野球隊員ほか、いろいろな窓口がありますが、我々はマンディ氏の後を継ぎ、日本にいる元野球隊員の皆さんもその人柄を信頼しているモリス・バンダ氏か現隊員の田澤氏を通じて必要な支援をしていこうと考えています。モリス氏は、体制が整うまでは、送金しないで下さいと言っておられました。次の要請があるまで静観しておくつもりです。皆様どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。3度来日のジョン氏も野球の普及に積極的にかかわってほしいと願っているところです。

 

●モリス氏の往復航空運賃は自己負担でしたが、新会長と今後の協力を話し合う良い機会と捉え、日本国内での移動費、観光、食費などの一部(78,790円)をジンバブエ野球会から拠出、ジンバブエ野球協会にノートパソコン(42,888円) を寄贈し持ち帰って頂きました。

 

●モリス氏の来日中の行程や話し合いの詳細は、別掲の下記2文章などをご一読ください。

※「私(モリス・バンダ)の日本旅行(2015.4.25~5.21)」

ジンバブエ野球協会新会長 Morris Banda

※「モリス・バンダ氏 来日」          ホストマザーin尼崎    正岡康子

 

●今年8月に1か月間の短期野球隊員が2人、ジンバブエに派遣されるそうです。

 

●来る8月1日(土)の夏の集いでは、ヤングリーグ・姫路アイアンズ会長の渡邊博さんに「私と野球」と題してお話しして頂きます。詳しくは最終頁の案内をご覧ください。

 

●前回の「冬の集い」は、2月8日(日)に塚口さんさんタウン住宅集会室で27名の参加を頂き、開催しました。京都産業大学助教 マイケル・ホールズワースさんのユーモアを交えたお話でした。

 

●「冬の集い」☆マイケル・ホールズワースさんのお話より。       

「ライフ イン ジャパン=教・旅・学」平成27年2月8日

 現在42歳です。カナダのカルガリーから2002年にJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)でカナダから来日しました。当時日本について知っていたのは新幹線位でした。最初は東京の武蔵村山第4中学でしたが、先生たちの態度が素晴らしかった。次は東京の孤島、新島。店は7時まで、病院がない、物価が高く、台風後は物がなくなるという3年半の経験でした。名古屋近くの刈谷の時に東北の地震を経験しました。初めての経験でした。大阪では困難な高校でクッキーを作ったりしながら関心を持たせる試みなどをしました。神戸龍谷高では担任をしました。そして今は京都産業大で英語教育に取り組んでいます。フェアトレードにも関心があり、大学で生徒と取り組んでいます。私は旅も好きで、国内では半分以上の府県に、海外では30か国以上を巡りました。日本での生活は楽しいのですが、カルチャーショックも受けました。家、車、道、すべてが小さい。コンビニはすごく便利。東京は人が多い。電車は正確に動いている。過剰包装。宅配便はすごく便利。食べ物では、納豆は苦手です。お祭りは大好き。物価はさほど高くない。ハイテクが発達している。ほとんどが日本人でモノカルチャーです。物・TV番組・食物等何でもある。日本での生活を通して学んだことは次の通りです。自分に関しては、外人(日本人)の前で話せるようになったこと。我慢を学んだこと。人と比べない方が良いと知ったこと。コミュニケーションは言葉だけではないと分かったこと。他の人に関しては、違うことは悪いことではないということ。人を国で分けないで「人間は人間」であるということ。日本人には外国を恐れる人と、人との違いを恐れる人がいることなどです。<質問コーナー>「どのくらいで日本になれましたか」⇒「1年半で会話に入れた」「言葉に関しては、間違いを恐れない方が良い」