南アからご挨拶

カート・ホリディ

 

 まず始めに、皆様から頂いたご支援に心から感謝します。ここアフリカの地で、人々が愛する野球を楽しむことができています。

 昨夏、私はジンバブエ野球会からのお招きを頂き、日本で皆様にお会いすることができました。情熱あふれる高校野球、真摯な大学野球、ロッテマリンズファンの興奮ぶり、その他さまざまな形の日本野球、どれも忘れることができません。日本野球を経験できたことは、大きな財産になっています。以前から、日本文化を堪能したいと思っていましたが、その夢も叶いました。たくさんの写真や経験談を、家族、友人、学生達に披露しています。日本の事が大好きになりました。皆様には心から御礼申し上げます。

 

<2010年レソト・リトルリーグについて>

◎2003年、ナイジェリアでオールアフリカゲームが開催された時、私はレソトのコーチでしたが、当時選手だった2人が現在の監督です。地区別(ローカル共同体)5チーム、小学校4チームがあり、合計9チームのリーグです。

◎トーナメントと備品

学校対抗試合が実施されています。2011年シーズンの詳細はまもなく発表される予定です。地区別チームに関しては、12月11日、保護者向けにデモゲームを行い、大盛況でした。以下のような感想をもらいました。

・とても興奮した!

・子ども達がすばらしい試合を楽しんでいた。 

・きれいなジャージ(ユニフォーム)

・すばらしい!やばいくらい!

ほとんどのチームが、ゲームを支援してくれた保護者の前で、すばらしい成果を見せ、12月18日のトーナメントをもち成功裏に今シーズンが終わりました。リトルリーグ用の道具(Durham Bullsから、バット、グローブ、帽子、ユニフォーム、ジンバブエ野球会から軟球2箱)を寄贈して頂いたおかげで、チームが成立しました。

◎トレーニング

財源不足により、2010年は講習会が開けませんでした。子ども達を指導する先生達を、野球を知る数人が支えています。

◎2011年の展望

小学校チームを20に、地区別チームを10に増やす。1月29日に試合開始、2つの新チームがすでに立ち上がっています。研修を実施し、専門的知識、技術を持ち野球発展に協力してくれる人間を少なくとも40人にする。少なくとも地域レベルで3回、小学校レベルで2回の大会を主催する。国際大会を1回開く。

◎問題点

リーグ運営、大会を円滑に進めるための財政的問題。審判、スコアラー、コーチ、管理者等、人的資源の不足。

 

<2010年ヨハネスブルグについて>

◎Mickey Weston (Phillies, Mets, Blue Jays, Oriolesで先発投手として活躍した後、Metsのマイナーリーグ監督でもあった)、Bill Curtis(AngelsマイナーリーグOF?)、Brent Lillibridge(現役のシカゴWhite Sox middle infielder ショートか二塁手?)、が12月のキャンプに参加してくれました。

◎1週間で8回の講習会を開くことができました。Weltevreden Park小学校、Aledandria非白人指定地区、地方のU10、U12、U14、U16のチームを指導しました。Soweto(黒人居住区)で“手打ち野球”用の広場を捜し求めましたが、すべての広場はサッカーチームに占拠されていました。

◎市中でもヨハネスブルク在住の南アチーム(National Team)選手達への指導が2回できました。

◎ある小学校では、3つの地区チームを指導することができました。その1つは、HIV/Aids村であるSparrow地区のチームでした。この選手達もエイズ患者でしたが、試合を楽しんでいました。彼らにはユニフォームも道具もなく、Tシャツ、半ズボンで、バット・グローブ無しで、目立っていました。

◎ジンバブエ野球会から送って頂いた1152.24USDは、今回の12月キャンプ(講習会)には使いませんでした。Aidsで親を失ったSparrow地区の孤児たちへ野球用具を送ることに使わせていただこうか、と考えています。この子供達のコーチが外科手術を受け、療養中ですので、彼が回復後、相談して決めようと思っています。皆様のお金は大切に誠意をもって使わせていただきますし、報告も致します。心から感謝申し上げます。

 

「皆様の気持ちの代理人として、この地、アフリカで活動できることを神に感謝しています。」

Kurt Holiday