将来の夢

関西学院大学人間福祉学部社会起業学科2年生

深野淳也

 

こんにちは。関西学院大学人間福祉学部社会起業学科2年生の深野淳也といいます。マレーシアに小学生から住んでいたので日本にいる今現在日本を旅することが楽しく、週末は日本全国歩きまわっています。

 大学1年生の夏休みはママチャリで日本全国を2ヶ月かけて走り回り、また大学2年生の夏休みにはアメリカ大陸をヒッチハイクとスケートボードで100ドルだけもってニューヨークからサンフランシスコまで横断してきました。前調べもなにもせずに行ったのでアメリカ大陸の夜は気温が10度前後になることを知らずにいき、毎晩寒さで眠ることのできない日々を過ごしました。また見知らぬ人の家に泊まらせていただいたりと、他者に対する優しさを感じることができました。旅が好きなのがこうじて国家試験である旅行取扱管理者の資格に昨年チャレンジして合格することができました。

 そんな私の将来の夢は大きくわけて2つあります。

1つはアフリカの貧しい状況にある地域で衛生面、雇用などがしっかりとした村単位のシステムを作り上げることです。この夢は終わることのない長い道のりになるかもしれませんが燃え切ってしまう情熱ではなく消えない情熱を持つことで少しずつ形にしていきたいと考えています。

旅をしている中で強く感じたことがあります。

それは自分のやりたいことをやれるなら周りを気にする必要はないということです。日本では就活をするのが当たり前で、しない人間は大学には少数派だと思います。このままあと1年間私が大学にいれば就活をしなければ将来に不安を感じるといった雰囲気になると思います。周りがやっているからついでに私もするといった中途半端な気持ちでいるのではなくやりたいことをしっかりとするといった学生が私の周りには少なく、人間としての熱量を感じません。私はアフリカの持っている問題に対して何か私なりの貢献がしたいと思った瞬間から何もわからないまま動き出し伊藤さんに出会いました。頭で何かを考えてからやるのではなくてまず行動をおこしていくことが大事なことは旅をして気づくことができました。

 また私が考える夢は時間枠がありません。それはたかだか100年弱しかない人間の人生で全てが完成する必要もなく共感してくれた知り合いなどが引き継いでくれればいいといった感覚です。共感といったワードは言葉が通じない世界において唯一の共通理解できる感情です。この感情を互いに持ち合うことができれば世界のどこにいても寂しくありません。

 また私はあなたの考え方に共感できないけど共感しそうな人を知っている、といったことで紡いでいただいているのも本当にありがたいことです。そのおかげで私は共感してくれる友達のために思いを形にしようと思うのです。他者を思いやり自己中心から他者中心へと行動を変えるとそれは全て自分に返ってきます。表現に Give and Take がありますが、私はGive and Giveぐらいの感覚で生きていくのが丁度いいです。ですから私がアフリカに対して何かしていきたいと思うのはこういった思いの根っこがあるからです。世界には色々な問題が点在していますが、まずはボトムアップをしなければ数ある問題は解決していかず、世界をいい方向に傾かせることはできないと信じています。

 夢の2つ目に私が育った東南アジアに多く見られるストリートチルドレン問題に対して一石を投じる役割を果たしていきたいと考えています。もともと社会起業学科に入学した理由もストリートチルドレンを見て育ったといったバックボーンがあったからです。私の人生でこの問題を終わらせることは不可能かもしれません、ただそれは私がストリートチルドレン問題に対して共感し行動しないといけないと思わせていただいた先人たちの思いを紡いでいるだけにすぎません。今の時代はネットで世界中の人たちと簡単につながることができます。この今の時代をフル活用しない手はありません。時代に合わせて生きていくことが大事なのは旅をしている時90歳のおじいちゃんが懸命にスマートフォンの操作を覚えている時に聞いたことです。時代は変化していきその時代に合わせて自分をコントロールしていくといつまでも若々しく生きていくことができるとおじいちゃんは言っていました。私も時代の流れをしっかりと把握し夢の実現のために人生を走りきって行こうと思います。