新球場でのジンバブエ野球トーナメント、参加チームは少ないながら、順調に滑り出し

ジンバブエ野球・ソフトボール連盟会長

マルコム・バーン

 

「インターナショナルベースボールランダウン」(大リーグの数チームがスポンサーになって出版している雑誌)7月号より転載 

 

 今年の4月14日から18日にかけて、ジンバブエのハラレで行われたアフリカの13歳以下の少年対象の野球大会は、課題を残しつつも、成功裏に終了した。

 ナイジェリアやケニヤからは、苦労の末、大会にチームが送られたが、参加チーム数は少なかった。

 しかしながら、大会運営は非常に順調に進み、試合はジンバブエ野球・ソフトボール連盟が新しく建設した野球場で行われた。この野球場建設は、ロサンジェルスドジャースのピーター・オマリー元会長と、前オーストラリア野球連盟会長のジョン・オスターメイヤー氏の財政支援によって、数年前に始められた。

 それ以降は日本の寛大な事業家によって、文字通り何万人もの野球愛好家から基金が集められている。この基金によって、私たちは2つのダックアウトと外野フェンスの建設が可能になった、それと同時に内野の土の代金も支払うことができた。彼らの貢献は今も続いている。

 大会に参加した者全員が、ジンバブエの野球史上最初のホームグラウンドをもてたことを喜んだ。

 この球場の基本的な役割は、私たちの野球指導プログラム参加者に、施設を提供し、生活水準の低い地域出身の青年たちに、無料で、毎日野球ができるようにすることである。彼らの収入では、ジンバブエの私設の野球クラブは高すぎて入ることができない。ジンバブエでは、今までは、クラブ所有以外の野球施設はなかった。

 ジンバブエの公式野球シーズンは3月に終了したが、今年は初めて冬季リーグを計画中である。今までは、グランドを他のスポーツと共有していために、冬は、グランドを使用することができなかった。今年は、我々自身の野球場を手にいれたため、冬季リーグの開催を進めることができるようになった。

 冬季リーグによって、年輩のまた若い野球選手たちの関心が高まるはずで、これが1999年に南アフリカ、ヨハネスブルグで開催予定のオールアフリカンゲームズでの技術向上につながることを望んでいる。        

 

(村上英樹氏訳)