日本野球の研修をふりかえり

マンディショナ・ムタサ

  

2度目の来日の機会を頂いて、嬉しくてなりませんでした。それというのも、今回はジンバブエのベストプレーヤーとされる(1994年入団)二人の若い選手と一緒に来日することになったからです。今回の機会を、我々ジンバブエ・チームの発展を陰で支えてくれている日本の人々(ジンバブエ野球会)へのフィードバックの機会であると捉えました。さらには、ジンバブエ野球協会として、感謝の気持ちを言葉だけでなくプレーで示す機会でもありました。日本の人々が、同行する2選手のプレーに感動することを強く望んでいました。

 

旅行は、村井さんが同行していなければ、特に香港のトランジットには苦労したと思います。村井さん、ありがとう。

 

到着して伊藤さん(顔見知りなので)を見て、とてもほっとしました。合宿中の関学大野球部に合流させて頂くことは、日本野球に触れる最良の機会でした。私にとって、最初の3日間ほどは、日本の野球はどんなものなのかを知りたいという強い関心がありました。

 

チームとしての試合への臨み方が印象的でした。それは、各人の技量に関わらず各自がベストを尽くしていたことです。その点は、要約すれば、ジンバブエのスポーツ文化やスポーツへの心構えと大きく異なっているということです。練習は最初から厳しく、しかも天候には幾分見放された感じでした。

 

コーチのお二人(本荘さん、浜田さん)が我々に時間を割いてくれるときは、いつも非常に役に立つコーチングをしてくれました。言葉の壁があるにもかかわらず、うまく教えて頂きました。大学内の施設にもどるころには、かなり上達したことが実感できました。

 

関学チームの試合と阪神タイガースの練習を見て、試合の機微について、スムーズに理解することができました。あるプレーをしようとしている時のプレーヤーの心理状態を理解することができました。パナソニック(松下)との練習は、短時間でしたが、さらに重要なことをきちんと理解できました。試合や練習前およびその終了後の心の準備について学びました。またそこでは、コーチの方々が一生懸命教えてくれました。目標に向って前進する方法について話すときは、試合は非常に奥深く人は完璧というわけではないから、失敗をあげつらわないよう気を配る。この日に学んだことは非常に有益でした。

 

試合以外では、我々ジンバブエ・チームを日本から支援している多くの人たちとお目にかかりそして知り合うことで刺激を受けました。我々の計画に注がれた労力と時間の量は計り知れません。ZBSA(ジンバブエ野球&ソフトボール協会)にとって、お礼を言い尽くすことは、永遠にできる事ではありません。

 

正岡先生と芝川先生のご自宅にお泊めいただき、快適に過ごしました。先生とご家族の皆様に深く感謝します。

 

ご援助いただいた皆様に心より感謝を申し上げます。尚、もれたりすることもありますので、個々の方々の名前にはふれておりません。感謝。(訳 山下雅之)