日本野球の研修報告

スチワードマビ

 

今まで経験した他の旅行と同じく、今回の日本への旅も楽しいもので、私たちジンバブエのプレーヤーにとって高度な野球を学ぶとても良い機会となりました。私たちが最初に滞在したのは、宿毛市で、そこで関西学院大学の野球部の春合宿に合流しました。1週間同じホテルで滞在し、その後は関西学院大学に戻りホームステイをしました。練習は、毎日朝8時から夕方4時5時まであり、ジンバブエでは週に1,2日、短時間の練習しかしていない私たちにとっては、とてもきついものでした。ですから、最初は関学野球部員のやり方や練習をまねることはとても難しかったです。しかし、集中力を出し、積極的にやることで、数日後には、練習内容を理解し、調子も良くなってきました。気候は、ジンバブエとは非常に違い、寒く雨の降る日もあり、大変でした。それでも、滞在している間私たちは、最善を尽くして頑張りました。

 

コミュニケーションは、もう一つの問題でした。しかし、野球部員の皆さんは、いつも熱心に教えたり説明したりしてくれ、私たちがうまくとけ込むことができるようにしてくれました。私は、投手ですので、野球について、いろいろな場面でどうプレイすればよいか、本当に多くのことを学びました。投手コーチの方からは、1:セットポジションとワインドアップの両方のピッチングスタンスについて、2:ボディコントロールについて、3:ボールコントロールとリラックスの仕方について、教えてもらいました。教えてもらったことを実際に試してみると、うまくいっています。今、教えてもらったことを練習し続けるかどうかのボール(責任)は私の手にあります。

 

私たちはまた、社会人野球の松下電器や、阪神タイガースの練習にも参加し毎日新しいことを学べたことは幸せでした。彼らからは、投手としていかに体調を維持するかを教えてもらいました。また彼らが別のチームと対戦するのを見る機会もあり、高いレベルの野球を見ることができました。厳しい練習のせいで、1ヶ月の滞在期間が、1年ぐらいに長く思えました。練習は厳しかったですが、いろいろと学ぶことがあり、野球漬けの生活は楽しかったです。

 

日本の友人の皆さんから教えてもらった野球を、ジンバブエでも、仲間の選手たちとすることができれば、アフリカの他のチームのような高いレベルの野球をすることができると思います。何よりも、今回学んだことは、オールアフリカゲームで代表となり、私たちにメダルをもたらすような良いチームを作る

 

ために役立つと思います。私たちは自分自身が非常に優れた選手だとは思っていませんが、今回の旅で得た野球に関するすばらしい知識を仲間たちと分かち合うつもりです。ジンバブエのナショナルチームか強くなり勝っていくためには、選手の数を25人にまで増やし、特に投手の数を増やす必要があると思い

 

ます。

 

最後になりましたが、村井さん、伊藤さん、ジンバブエ野球ソフトボール協会の皆さん、そして名前は存じませんが、ジンバブエの野球の発展のために、今まですばらしい支援していただいている日本の皆さんに感謝申し上げます。私たちは、あらゆる面でベストを尽くすことをお約束します。(訳 村上英樹)