●ジンバブエ野球会会計報告

<日本での会計報告>

  

(日本での主な支出)

例年通りのジンバブエ送金、通信費、ジンバブエの風印刷費及びジンバブエの風とクリスマスカード発送料等の他、昨秋のナショナルチーム日本遠征時の付随諸費用です。

 

<ジンバブエでの会計報告>

前年度繰越金 ZW$87,570-80 外貨預金US$26-00 US$288-80

今期受入金 ZW$ 0-00 外貨預金US$ 0-00 US$9,102-00

04年度使用額 ZW$ 0-00 外貨預金US$ 0-00 US$6,116-89

次年度繰越金 ZW$87,570-80 外貨預金US$26-00 US$3,273-91

 

(ジンバブエでの主な出費内容)

「強化費」U19ソフトボールセレクション援助、野球ナショナルチームキャンプ、MLBコーチ巡回指導援助(宿泊・食費・交通・通信・その他)、第6回ドリームカップ大会開催費

「日本遠征関連費」ナショナルユニフォーム国旗刺繍、国旗刺繍縫い付け(ホームユニフォーム分)、遠征参加選手旅券取得援助、査証用写真代、日本国入国査証、日本遠征贈答品(シャツなど)、空港送迎費

「グランド管理関連」グランド芝刈り(全面)、グランド管理人給与、グランド管理費(日本遠征中)、球場使用税(ハラレ市)、電力公社接続工事一部費用(ケーブル設置)、芝刈り機モーター取替え

「その他」入院費用貸付分返済(Mandi)、香典(スチワート・マピカ母)、クリスマスカード

 

2004年6月から05年5月までのジンバブエでの主な出費は上記の通りです。「強化費」、「球場管理費」、に加え、昨秋の「日本遠征」に関連する費用でした。航空運賃や滞在費は関西学院と青山学院にお世話になりましたが、その他補助的な費用をジンバブエ野球会がお世話いたしました。この遠征に際しては、皆様の特別なご寄付も頂戴致しましたこと、ここに深く感謝申し上げます。今後ともご無理のない範囲でゆったり気長にお付き合い頂けますようお願い致します。(また、ジンバブエ野球協会会長のマンディ氏に野球会から貸してありました100ドルは返済して頂きました。)

●2004年6月~05年5月までの収支決算は、河西秀和氏に会計監査をお願いし、承認されました事をご報告申し上げます。

 

<メモ帳>

2012年のロンドンオリンピックから、野球とソフトボールが除外されることが決まりました。後進選手たちの目標が一つ無くなり、世界の人たちに野球が認知される絶好のチャンスを失うことにもなります。

その結果、ジンバブエのような開発途上国が野球に力を入れて取り組む理由が失われないか、気になります。

最初に村井さんがジンバブエから野球指導の要請を受けたのは、オールアフリカゲーム(アフリカ版のオリンピック)で野球が採用されたからでした。それは又その前に、野球がオリンピックで採用されたことと無関係ではないと私は思います。つまり、野球がオリンピック種目になったことが現在のジンバブエ野球の元になっているとも言えるわけです。これはジンバブエ以外のアフリカ諸国も似た状況だと思います。

野球はルールがやや複雑で、お金も掛かる面があり、途上国ではオリンピックやオールアフリカゲームの種目であるなど、よほどの理由がないと浸透しにくいと思います。世界の多くの人たちと同じ野球の楽しさを共有できればこれ以上の幸せはありません。スポーツは戦争と同じく勝ち負けを競います。しかし、戦争は敗者には勿論、例え勝者といえども多くの被害を出し、国も個人の人生も破壊します。つまり、それは両方ともが敗者となり得るのです。しかし野球では、勝者と敗者に分かれはしても、野球の楽しさを共有しつつ、双方とも心を豊かにし、成長することが出来るのです。野球における対戦相手は「敵」ではなく、ただ所属チームが別々になった「野球仲間」と言うほうがピッタリ来るようです。また、相手がいなければ野球にならないばかりか、相手が強いほど、自分の眠っていた能力が目覚めるのです。